月曜日, 6月 28, 2010

G20首脳会議声明、中国側の要請で人民元への言及外す


カナダのトロントで開催されているG20サミットでは、中国の人民元について、中国側の要請により声明から外されることになったという。

26日の草案では、「人民元制度のさらなる改革や弾力化を歓迎する」と記載されており、G20の大半は安すぎるとされる中国の人民元レートを中国政府が弾力化したことを歓迎しているという。ロシアのG20首脳会議副個人代表で財務相当局者のアンドレイ・ボカレフ氏は記者団に対し述べたという。

修正後の声明草案では、「黒字の新興経済国は各国の状況に応じた改革を進めることになる」と変更されたという。

G20首脳会議声明、中国側の要請で人民元への言及外す (2010-6-27)

声明草案では、「人民元制度のさらなる改革や弾力化を歓迎する」から「黒字の新興経済国は各国の状況に応じた改革を進めることになる」に変更されたそうです。

中国はどのような論理で言及に反対したのでしょうか。

記事には、神経質になっている、としかありませんが...

中国政府は、G20のために人民元レートを弾力化したわけです。

「人民元制度のさらなる改革や弾力化を歓迎する」とあるのが普通のように思えますが、「黒字の新興経済国」とはまたまわりくどいですね。

「各国の状況」というのは、中国特殊論でしょうか。

中国は特殊なので、為替相場を国が決定する、という論理なのでしょうか。

G20は中国の為替弾力化を歓迎=カナダ首相 (2010-6-27)

サルコジ仏大統領によると、中国は特に名指しされたくない、と述べたそうです。

Sarkozy Says China Didn’t Want Reference to Yuan in Statement (2010-6-27)