日曜日, 12月 09, 2007

中国が共同文書を一部削除・人民元問題、日本側に無断で

12月1日の日中ハイレベル経済対話(中日经济高层对话)で合意した共同文書を、中国側が人民元切り上げに関する部分など削除して公表したことに対し、政府は訂正を申し入れているという。共同文書には、「日本側は人民元の実効為替レートのより速いペースでの増価を許容することに向けた中国の努力を期待する」という記載があったものが、削除されていたという。エネルギーに関する貿易自由化などを定める国際エネルギー憲章に中国が参加することの意義に関する部分の記述も抜けていたという。

中国が共同文書を一部削除・人民元問題、日本側に無断で (2007-12-9)
日中経済対話 中国、公表文書書き換え 日本側は抗議 (2007-12-8)
第一回日中ハイレベル経済対話 (2007-12-2)

中国政府は日中間での信頼に言及しているが、合意した公式文書の書き換えは、著しく信頼を損なうものとして注意を喚起すべきと思う。