木曜日, 10月 11, 2007

対ミャンマー あすにも安保理声明

国連安保理では、明日12日にも議長声明案が発表され、ビルマ軍政のデモ弾圧が「極めて遺憾」なことを表明するという。

議長声明案の再修正案では、中国の反対で「スー・チーさんを含め、全政治犯の釈放を要求する」「民主化に必要な措置の実行をミャンマー政府に促す」「状況次第でさらなる措置を検討する」という文面の表現が削除あるいは修正されたという。

政治犯の釈放については、「釈放を要求」と「早期釈放の重要性を強調」の両案が併記されているという。

対ミャンマー あすにも安保理声明 『スー・チーさん解放』削除 (2007-10-11)

中国は、東南アジアで違法に材木を伐採しており、その勢いは「パプアニューギニアで13~16年」「インドネシアで10年、ビルマで同じぐらい」(Forest Trends)で森林を破壊し尽くすという。ビルマとの国境では、「何時間もトラックが行列」するといい、ビルマで10年間伐採を続けたあげく、「数年前なら二日で森を探すことができたのに、最近は一週間以上かかる」という。

中国に運び出された材木は床材や家具として加工され、EUや米国に輸出、その額は172億ドル(約2兆円)になるという。中国政府は伐採を禁じ、今年前半では75%を取り締まったとしている。中国では許可証をめぐって賄賂が横行しており、ビルマでは軍政の将官や高官が多額の現金で買収されているという。伐採にあたる労働者は高額の報酬(15日間で一万元、1300ドル)が目当てだという。

Chinese loggers stripping Myanmar's ancient forests (2007-10-11)
中国の違法伐採で消滅の危機に直面するミャンマーの森林 (2007-10-16)