火曜日, 10月 30, 2007

ミャンマーの宝石競売、ティファニー・カルティエは不買表明

来月にもビルマ産の宝石の競売があり、売り上げが軍政への資金となることから、宝石の売買をボイコットしようという動きがある。仏カルティエ(Cartier)や米ティファニー(Tiffany)は、すでに不買を表明している。売り上げは、一億ドル(約120億円)にも上ることがあるという。

ビルマはルビーやサファイアの産地で、世界のルビーの90%はビルマ産のため、ビルマ亡命団体は、「良識がある人はルビーを買わないでほしい。ルビーはほぼ間違いなくビルマ産だからだ」と述べている。

世界的なビルマ産の宝石のボイコット運動ではあるが、テレビなどでその運動が語られないのは、ジュエリーマキなどが広告費を出しているせいではないかという疑惑がある。

ビルマの僧侶や市民らのデモに発砲したビルマ軍政からの、血塗られたルビーの売買では、貴重な日本の円が軍政に流出し、ひいては中国製の武器購入に使われることを指摘したい。

ミャンマーの宝石競売、ティファニー・カルティエは不買表明 (2007-10-27)
ミャンマー11月に宝石競売、ティファニーやカルティエは不買表明 (2007-10-11)
仏カルティエ、ミャンマー産の宝石をボイコット (2007-10-11)
Myanmar Times: Gem industry will shine on, say traders (2007-10-29)

宝石小売業は、2006年で7000億規模だという。

宝石小売業の販売員の方々への手紙2007年10月26日

ビルマはロシアの軍事支援を受けており、今週にもビルマ軍の幹部はモスクワでロシア側と会談、軍人のロシアでの訓練など軍事協力関係について協議しているという。ロシアはビルマの軍政に戦闘機ミグ29やヘリを供給し、今年五月には研究用原子炉の技術支援でも合意しているという。

Deutsche Presse-Agentur: Myanmar regime officials in Moscow for military cooperation talks (2007-10-28)