火曜日, 3月 22, 2011

リビア空爆 指揮権は誰に?

多国籍軍によるリビア空爆について、米国は指揮権を「数日中に」NATOに移譲するとしています。

ところが、NATOが表に出ると、アラブ諸国の反発を買うという理由から、NATO大使級会合は決裂。

リビアでは、反カダフィ派が「フランスありがとう」「サルコジありがとう」と歓声を上げている、そういう状況への反省かもしれません。

リビア空爆には、アラブ社会からの反発が伴います。エジプトでは、潘基文国連事務総長が、デモ隊に取り囲まれ、反米スローガンが。

さらに、軍事攻撃は危険をも伴います。リビアでは、米軍F15戦闘機が「故障により」墜落。

米国は、カダフィ大佐を始末する(カダフィ政権を崩壊させる)、と一方的に宣言しています。

そのうえで、リビアを占拠することはしない、という。

そんなの、不可能じゃないんでしょうか。

イラクでは、内戦で10万人以上の市民が殺害された。

米国の責任が問われます。

今度ばかりはイラクとは違うという主張の、根拠はなんなのか。


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