金曜日, 11月 19, 2010

「踏み絵」としてのノーベル平和賞授賞式

中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞の授賞式に、ロシアなど6カ国が欠席を表明しているという。

中国、ロシア、カザフスタン、キューバ、モロッコ、イラクの6カ国が欠席を表明しているという。

平和賞授賞式、ロシアなど6か国欠席 (2010-11-18)

平和賞授賞式欠席にどんなメリットがあるのでしょうか。

民主主義がどれだけ発展しているのか、「踏み絵」になっているようです。

ロシアの民主主義は、中国の民主主義より、よりましであるのかどうか。米国には、ジャーナリストが数百人殺されているという報道さえあります。なぜ日本でロシアのデモ関連ニュースがないのでしょうか。

モロッコの民主主義は、中国の民主主義より、よりましであるのかどうか。モロッコは、西サハラに関する報道が気に食わないとして、国内でのアルジャジーラの活動を停止しています。なぜ日本で西サハラ関連ニュースがないのでしょうか。

報道がないのは、外務省べったりのマスコミの不甲斐なさを示すだけではなく、外国の状況が伝えられないというのは危険としかいいようがありません。なんだ知らなかった、やっぱり欧米は正しいのかという情け無さは、ひとえに情報を隠蔽する体質からもたらされるものです。一般に興味がないというのは、マスコミの出せるコメントではないはずです。興味を持たせるのがマスコミの役目だからです。