月曜日, 6月 11, 2007

米大統領、アルバニア初訪問・コソボ独立支持を表明

アルバニアを訪問中の米大統領は、コソボ独立支持を表明したという。

ブッシュ米大統領は、首都ティラナでモイシウ大統領、ベリシャ首相と会談し、「前進が必要だ」「米国が受け入れられるのは、プロセスがどうであろうと最後に(コソボが)独立することだ」と述べ、安保理での決議案交渉の加速を促したという。

コソボはアルバニア北部に位置し、人口の9割をアルバニア系住民が占める。セルビアの自治州となっているコソボは、独立を支援するNATO軍と、セルビアが争ったコソボ紛争の後、国連統治下にある。コソボ国連のアハティサーリ国連大使(前フィンランド大統領)は「憲法制定をはじめ、独自の旗の作成や軍の創設、国際機関加盟など、欧州連合(EU)を主体とした国際社会の監督下で国家としての体裁整備をコソボに認める」という仲介案を提示している。

米大統領、アルバニア初訪問・コソボ独立支持を表明 (2007-6-10)
Bush says Kosovo will get independence (2007-6-10)
独立シナリオは正念場 セルビア反発で交渉難航 (2007-2-11)
Bush says Kosovo to be independent, delights Albania (2007-6-11)
ブッシュ大統領、アルバニア初訪問 コソボ独立支持鮮明 (2007-6-11)

セルビアでは、民主党(DS)64議席・セルビア民主党(DSS)47議席・G17プラス19議席が連立して与党となっている。セルビアのタディチ大統領(DS)は改革派であり、コシュトニツァ首相(DSS)は強硬姿勢をとっているという。単独での最大与党は、セルビア急進党(SRS)81議席で、党首のトミスラフ・キコリッチ氏は議長となっている。セルビア急進党は、ミロシェビッチのセルビア社会党とともに、アルバニア人の虐殺に関わるという。セルビアはEU加盟を目指しており、コソボへの仲介案をどこまで容認するか、注目されている。

セルビア共和国