土曜日, 6月 02, 2007

我が国の対ミャンマーODAの在り方に対する政府の認識

ミャンマーのことを知りたくて、ビルマ語の本を図書館にリクエストをかけて待っていたところ、昼過ぎに電話がかかってきて、もう届いたという。土曜日の混雑にもめげずに、図書館までようようたどり着いて、さっそく本を借り受けてきたのであるが、受付の人がなにやら面白いことを言う。「タイヘンなことになってますからね」

もちろん、これは、ミャンマーの政情のことを言うのではないだろうと、いうことは分かったが、なんにせよミャンマーの軍事政権の圧政ぶりは世に知れている。憲法なるものが存在しないミャンマーで、軍による強制労働を、なんと法律にしたというニュースがあったが、この法律自体は非難を浴びて無効化したらしい。しかし、強制労働は続いている。

対ミャンマー制裁 (2005-6-10)
ビルマ(ミャンマー) : 強制労働の使用とそれに抗議する人の処罰を止めよ (2005-11-24)

ミャンマー軍事政権は、政治犯1000人以上を拘束している。これが、どのような状態かというと、政府に反対すると、拘束されて獄中で殺されることを意味する。1990年の選挙で勝利した426人の議員のうち、96人は死亡している。獄中、あるいは出獄してすぐ死亡、暗殺などのケースがあるという。

Burma: The Verdict of the People Can not be Stamped Out (2007-5-29)

2003年5月30日には、NLD党の約70名が、軍事政権系の武装組織によって虐殺されている。「デパイン虐殺」

Burma’s opposition marks Depayin anniversary (2007-5-30)
Depayin massacre

NLD党党首のアウン・サン・スー・チー氏を軟禁していることに抗議して、米国は経済制裁を延長している。EUは、ミャンマーに対して資産凍結などの経済制裁を行っている。日本の国会でのミャンマーODAに関する質疑は、委員会で何回か取り上げられている。

UK Financial Sanctions Against Burma, Myanmar

ミャンマーの政治情勢及び民主化運動に対する法務大臣の認識 (2004-11-24)
我が国の対ミャンマーODAの在り方及びミャンマーの難民認定問題に対する政府の認識 (2004-11-12)