木曜日, 4月 15, 2010

4年内に核物質管理体制確立 核安保サミット閉幕

核安全保障サミットは13日、「核物質の管理を4年以内に徹底する」というオバマ米大統領の呼びかけに参加を表明する政治声明を発表し、閉幕したという。

サミットで採択された作業計画では、(1)核物質施設の統合(2)高濃縮ウランから低濃縮ウラン使用への転換(3)核安保に効果的な国内法整備(4)核テロや核物質の不正取引防止のための技術開発 について各国に取り組みを求めたという。

ホワイトハウスによると、高濃縮ウランとプルトニウムの各国保有量は計2000トンを超え、数十カ国に分散するという。

共同声明の骨子は以下の通りという。

▽核テロは国際的な安全保障に対する最も重大な脅威の一つ
▽4年以内に、管理の不備な核物質の防護を徹底
▽高濃縮ウランの使用最小化を促進
▽国際原子力機関(IAEA)が果たす役割の重要性を再確認
▽核物質の違法取引阻止に向けた協力が必要
▽核の平和利用に関する各国の権利を確認
▽次回核安全サミットを2012年に韓国で開催

米ロの核軍縮で不要になった兵器級プルトニウム計68トンは、原発用核燃料に転用し処分するという。

サミットでは、メキシコが高濃縮ウランの放棄を表明したという。

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