木曜日, 3月 27, 2008

チベットからのレポート

24日に餓死したラモチェ寺のロブサン・トクメー僧の遺体が25日、家族の下に返還されたという。死因についての説明は一切なかったらしい。中国政府は、僧侶に転向を強制するため、飢え死にさせている。人間の尊厳のありかたを問いたい。

中国人民解放軍・人民警察は、セラ寺、デプン寺、ガンデン寺など多数の僧院への食料と水、電気、医薬品の供給を断っており、出入り口を遮断しているという。

中国政府は、都合の悪い寺院への食料・水を断ち、餓死者を出す一方で、協力的な寺院に20000元、一般所帯一戸当たり米300キロを配給し、懐柔を図っているという。

チベットからのレポート(10) (2008-3-26)

チョーキ僧院では24日、クンガ僧(21)が中国軍によって射殺され、中国政府は遺体を強引に火葬、「証拠隠滅」。この事件での抗議デモが行われ、中国軍はチョーキ寺を包囲し、数名を逮捕したという。抗議行動中の逮捕者数は不明で、多数の僧侶、一般人が行方不明となっているという。

チベットからのレポート(9) (2008-3-25)

中国政府は密告を奨励し、デモ参加者に関する情報に、第一通報者に上限なしの報奨金、第二通報者に5000元を与えるなど分断を図っているという。

死亡者数は日毎に増えているという。

青海省では25日、郡庁舎前で 大規模なデモが行われたという。

ラサでは、ジョカン寺とバルコルは、中国人民解放軍によって封鎖されているという。



ダライラマ法王は、中国政府のチベットでのデモ弾圧に関し、インド政府の対応を「慎重すぎる」が理解すると述べたという。

「インド政府は慎重すぎるが、理解できる」ダライ・ラマ (2008-3-27)

インドではナート商工相は27日、中国訪問の中止を発表したという。26日には最大野党インド人民党首脳が「チベット問題での対中宥和政策は屈辱的」と述べたという。

インド閣僚が訪中を中止、チベット情勢の高圧姿勢に対抗か (2008-3-27)

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、「北京五輪開会式での政治家の出席は適切とは言えない」と述べ、北京五輪開会式に出席しない意向を示したという。28日には、EU外相会議で、チベット問題を論じるという。サルコジ仏大統領は、北京五輪開会式ボイコットを選択肢から排除しないと述べている。チェコのヴァーツラフ・クラウス大統領は、北京五輪開会式に出席しないと明言しているという。エストニアのイルベス大統領は、北京五輪開会式、閉会式のボイコットを表明しているという。

五輪開幕式欠席を表明=EU外相理の議論に影響も-ポーランド首相 (2008-3-27)
五輪開会式の欠席表明相次ぐ=外相理の議論に影響も-EU (2008-3-28)
ポーランド首相ら五輪欠席、チベット情勢など理由に (2008-3-27)

中国は、ブッシュ米大統領のダライラマ法王との対話の要請を、事実上拒否しているという。

中国、対話を拒否 チベット暴動 米大統領要請に (2008-3-28)