水曜日, 11月 14, 2007

渋滞対策などで総額68兆円=道路中期計画素案を策定-国交省

政府は、ガソリン税を取り立てて、まだ道路を作ると言っているらしい。公明党の大臣を掲げる国交省では、天下り法人が山とたかっている道路工事でさらにばらまくという。民主党のばらまきと、自民党の道路工事へのばらまきは同じ額だというおもしろい概算があるという。

渋滞対策などで総額68兆円=道路中期計画素案を策定-国交省 (2007-11-13)
負担に見合う効果見えず 中期計画素案 (2007-11-13)
「入ったカネは全部使える」仕組みが残るなら、だれも節約しようという気にはならない (2007-11-15)
社会保障費などにも使える一般財源にすれば、財政再建に貢献し将来の増税幅の圧縮につながる (2007-11-15)

ガソリン税は、リッターあたり24.3円+4.4円=28.7円であったものが、暫定税率で48.8円(2倍)+5.2円(1.2倍)=54円(1.9倍、25.3円↑)となっている。2007年度予算では、国に2兆8395億円に、地方自治体に3072億円を支払っている計算となる。さらに、2年越しの繰り越しの調整額があって、最終的には国へ2兆8449億円を支払っている計算となる。

ガソリン高騰で、本来の二倍近い暫定税率の引き下げを求めるドライバーや自動車、石油業界の声は一段と強まっている...暫定税率が打ち切りになれば、ガソリン一リットル当たり二十五円程度の値下げになるとの試算 (2007-11-15)
道路特定財源

軽油には、リッターあたり15円の軽油引取税であったものが、暫定税率で2.1倍の32.1円となっている。都道府県および指定市に1兆360億円を支払っている計算となる。

マイカー保有だけで税金のかかる「自動車重量税」は、毎年0.5トンあたり2500円であったものが暫定税率では2.5倍の6300円、国に5549億円、地方に3599億円支払っている計算となる。

自動車取得税は、3%であったものが暫定税率で5%。地方自治体に4855億円を支払っている。

その他、タクシーなど営業車の使用する石油ガスにかかる税金がキロ当たり17.5円。国に132億円、地方自治体に140億円の支払いとなるが、これも調整額がついて国には140億円支払っている計算となる。

合計で、道路特定財源として、国に3兆4076億円、地方自治体に2兆2026億円で、くりこしの調整額を含めると、国には3兆4138億円を支払っている計算となる。合計で、5兆6102億円、くりこしの調整額を含めると5兆6164億円。


ガソリン税で車の使用を抑える環境のための税なら道路に回すべきではなく、税金が環境のためでないなら減税すべきだと思う。

ねじれ国会の唯一の利点は、消費税など増税ができないことだという一般見解は当然ある。ガソリン税も3月末には期限が切れる。民主党の対応が注目される。