国連人権委のピネイロ特別報告官は、ビルマに入国し、インセイン刑務所、拘置所、僧侶が拘束されている僧院を訪問し、軍事政権下のビルマの人権状況の調査を開始したという。ビルマの軍事政権は、40万人が参加したという僧侶らによる平和的デモに発砲、武力弾圧し、ジャーナリストの長井健司さんを含め、100人を超える僧侶や市民を殺害したとされるが、公式発表では13人の死亡しか発表されておらず、軍政は情報統制をひいているため、今回ピネイロ氏がこのビルマ訪問で、どこまで実態に迫るかが注目されている。現在においても、軍政は活動家や僧侶を拘束を続けているという。
軍政への抗議を示すため、ビルマ産の宝石をボイコットする運動が広まっているが、外貨の必要性から軍事政権は2006年には4回の競売を行ったという。今月の14日には、2007年で5回目の競売が行われ、26日まで開催される。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ビルマ軍政との宝石の取引を停止するよう各国に要請している。
→ Burma: Gem Trade Bolsters Military Regime, Fuels Atrocities (2007-11-14)
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→ 国連ピネイロ氏、ミャンマーの調査開始 (2007-11-13)
→ ミャンマー軍事政権が女性活動家を拘束 (2007-11-14)