日本鯨類研究所は、捕鯨船団を南極海へ出港したという。周辺国の反発が予想されている。今回の「調査」では、新たにザトウクジラ50頭を捕獲するとしているため、反発はさらに強まっている。
グリーンピースは、ザトウクジラのほかクロミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭を捕獲する「調査計画に科学的根拠がない」と訴えている。「科学的調査」として鯨肉として販売する姿勢には、日本は「信用できない」といった批判をもたらしている。現在、鯨肉の消費は一般的ではないという統計がある。
政府は捕鯨目的で推算助成金2億1000万ドル(約273億円)以上、調査捕鯨に助成金を1億1300万ドル(約147億円)、合計で3億2000万ドル(約416億円)税金を使っているという。
国際捕鯨委員会では、5月に商業捕鯨禁止を決議している。
捕鯨に関する各国の反応
「ここで行動を起こさなければならない。調査を継続するだけでなく、規模を拡大するなど事態が悪化していることは受け入れられない」(豪野党)
「まったく賛成できない」(豪ハワード首相)
「日本の捕鯨船が南極海に向かうのはまったく好ましくない。彼らは国内にとどまるべきだ。実際は大量のクジラを捕らえることを目的としながら、調査捕鯨を装って南下すべきではない」(クラーク・ニュージーランド首相)
「絶滅が危ぐされるザトウクジラを対象にした日本の調査捕鯨の必要性や科学的価値には大きな疑問を抱いている」(英政府)
「今年の捕鯨を行わないよう求める」(米政府)
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