木曜日, 5月 26, 2011

G8 ドービル・サミット

G8サミットが26日、フランスのドービルで開幕します。

中東と、エネルギー政策が議題となるようです。菅首相はサミットに先立ち、総電力に占める自然エネルギーの比率を2020年までに20%に、1000万戸の屋根に太陽電池を設置すると発表。サミットでは東日本大震災からの復興への協力を要請するものと思われます。

反政府デモで荒れる中東・北アフリカでは、イエメンで首都の空港が閉鎖、米国が国民の退去を勧告するなど抗議運動が続いています。ムバラク大統領を退陣に追い込み、11月に選挙を予定するエジプトではガザの出入りを許可するなど新たな動きも見られます。

世界銀行は24日、民主化を支援するとしてエジプトとチュニジアに今後2年間で最大計60億ドル(約4920億円)の金融支援を発表しています。G8では、中東・北アフリカ支援が議論される見込みです。

24-25日には、パリでG8インターネット会合が開催され、著作権やネット規制について論議が行われたということです。ビベンディ vs グーグル、米 vs 仏の対立などが報じられています。「著作権で妥協はできない」という議論と、「著作権は絶対的権利ではない」という議論があるようです。

ネット規制に関しては、「ネットにおいても民主的な社会と同様の規則があるべきだ」という議論と、「体制による規制は一方的となる」という議論があるようです。テロ・犯罪に関わるネット上の情報の存在と、ネットでの政治活動の現状を踏まえての議論と思われます。高いレベルで議論が行われているようですが、身近なところで早いところネットを選挙運動に解禁して欲しいと思います。

世界銀行:民主化支援、エジプト・チュニジアに60億ドル拠出 (2011-5-25)
G8インターネット会合が閉幕、規制めぐる業界と政府の溝鮮明 (2011-5-26)
菅首相、G8サミットに先立ち総電力に占める自然エネルギー比率を20%にする方針表明 (2011-5-26)
人民元基準値、切り上げ以降の最高値 1ドル=6.4921元 (2011-5-26)
米が書簡 G8各国は民主化支援を (2011-5-26)
エジプト:ガザ、出入り自由に 検問所開放、外交転換鮮明に (2011-5-26)
イエメン:銃撃戦が激化し首都の空港閉鎖 (2011-5-26)