月曜日, 11月 03, 2008

ダライ・ラマ法王:「中国政府への信頼なくなりつつある」

来日中のダライラマ法王は2日、読売新聞などとの会見で「中国政府への信用は薄らいできている」「(中国)軍が全土を占領したような状態」「恐怖政治(への反感)が(チベット民衆の)憤りを引き起こしている」と述べたという。

中国との対話進展に期待できず、とダライ・ラマ法王 (2008-11-3)

ダライラマ法王は、産経新聞との会見で、ダライラマ法王の特使と中国政府との協議について「中国はチベット問題の現実を全く無視している。状況は全く変わっていない」「いたるところに中国人民解放軍が駐留している。秘密警察要員も多数入り込んでおり、チベット人は厳重な監視下に置かれている」と述べたという。

「チベット人、監視下に」「居住地に解放軍が常駐」ダライ・ラマ法王 (2008-11-2)

ダライラマ法王は、毎日新聞などの会見で、中国政府には「3月の危機(チベット暴動)以降、中国政府に期待したが、現実は違った。チベット人は「死刑宣告」を受けたと同じだ。中国政府はウイグル人やチベット人などの少数派に対して耳を傾けず、武力で臨む。中国政府は「チベット問題は存在せず、問題はダライ・ラマにある」とし、私を分離主義者、扇動する政治家だと呼ぶ。私は中国人民を信頼するが、中国政府への信頼はなくなりつつある」と述べ、中国政府を「自由がなく、腐敗した共産主義だ」と述べたという。

ダライ・ラマ法王:「中国政府への信頼なくなりつつある」 (2008-11-3)

今月17日には、ダラムサラのチベット亡命政府で亡命チベット人代表による特別会議が、月末にはニューデリーで国際支援会議が開催されるという。

対中対話の是非を議論へ=「信用できず」とダライ・ラマ法王 (2008-11-3)