火曜日, 10月 18, 2005

フランスが、天国ではないことだけは確かである。何かを学びたいと思えば、こんなに不便な、そして偏見に満ちたところはないであろう。彼らを訓練するのには、相当の努力が必要であろう。まず、「本・ノートを持って歩くのは、格好悪くない」「議論するのは、外観を損ねない」「他人の評価に、そして見栄に頼ることは、精神的な安定をもたらさない」「科学は冗談ではない」などという、レベルの低い教育が必要である。

エリートしか教育を受けないというのは、エリート主義である。さらに、努力しなくとも、愛情さえあれば幸せになれるという類いのキャッチフレーズは、少なくとも社会的に利益をもたらさない。が、この社会がどう機能しているかは、知る由もない。実際にコネ社会で、相手の機嫌を取れるほうが、能力よりも重要視される社会である可能性もある。実際に機嫌を取ってみると、その困難は実は外見・性別・家族構成・国籍・人種・居住地域などの偏見への克服にある、などということもあるであろう。彼らの「恋愛」観は、彼らの、「なにも考えなかった」というワンパターンの決まり文句によく表れている。彼らは、それこそなにも考えずに、そのような台詞を繰り返して人生を送るのであろう。