トルコ国会では7日、憲法改正案を賛成多数で可決したという。
改正案では、国会の憲法裁判所の判事の任命権を増やし、軍事法廷の権限を縮小する内容を含み、司法当局や軍の権限を縮小する狙いがあるという。イスラム政党であるAKPは、2月に政府転覆を図ったとして軍高官ら50人以上を逮捕するなど、背景には政府と軍との対立がある。トルコの憲法裁判所は、政党に解散命令を下すことができる権限を持つ。
改正案は、国会定数の3分の2以上の賛成が得られなかったため、7月中旬にも憲法改正を問う国民投票が行われるという。
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