水曜日, 5月 26, 2010

米対北政策見直し 中国に責任の共有求めよ

韓国政府は26日、北朝鮮の魚雷攻撃に関する調査結果と国際社会の姿勢を示したビラを、北朝鮮国内に飛ばすと発表したという。韓国政府は、北朝鮮への迂回輸出を全面禁止を打ち出しており、開城工業団地の常駐者を27日までに50%~60%に縮小することを該当企業に要請している。

政府は、北朝鮮への送金の限度額を引き下げる措置を検討しているという。

28日には、中国の温家宝首相が韓国の李明博大統領と会談、週末には鳩山由紀夫首相と日中韓の首脳会談が行われるという。中国に対し、北朝鮮への制裁に参加するよう要請する動きが強まっているという。

フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は声明で、北朝鮮による魚雷爆破攻撃事件を犯罪的攻撃と位置づけ、「フランスは、天安艦事件を国連安全保障理事会に提起しようとする韓国の李明博大統領を全面的に支持する」と表明したという。

カナダ外務省報道官は26日、北朝鮮との外交関係を実質的に停止すると発表したという。カナダは北朝鮮の魚雷攻撃を結論付けた「天安」沈没事件における官民合同の調査団に、専門員を派遣していたため、何らかの対処をする道義上の責務があったためという。カナダは北朝鮮との貿易、投資、その他の関係で強い制限を設けるという。

米下院では25日、411対3の圧倒的多数で北朝鮮非難決議を採択したという。決議では、北朝鮮の魚雷攻撃事件に関する調査結果を支持し、北朝鮮の武力挑発を非難、国際社会に対し、安保理の制裁決議を順守し、オバマ政権に同盟国と連携を取りながら、さらなる措置をとることを求めているという。米国務省のクローリー次官補は、「自国の国民も食べさせることができない北朝鮮が韓国との関係を絶つことは、まったく異常なことだ」と北朝鮮側の対応を非難したという。

ロシアのメドベージェフ大統領は韓国の李明博大統領と25日に電話会談し、メドベージェフ大統領は「李大統領が昨日の(哨戒艦『天安』問題についての)談話を通じて明らかにしたように、国連安全保障理事会での問題を含む北朝鮮への対応についてはよく理解しており、韓国側と緊密に協議する準備もできている」「韓半島(朝鮮半島)の平和と安全を保障し、北朝鮮に対しては断固としたメッセージを送る努力を続ける」と述べたという。李明博大統領は「時代に合わない武力挑発が国際社会で認められるようなことがあってはならない。断固とした対応を行うことで、北朝鮮が今後正しい道を進むことができるようにしたい。国連安保理に(北朝鮮制裁案を)提案するのに先立ち、ロシアとも十分に協議を行いたい」「北朝鮮による公式の謝罪と関係者の処罰、今後の再発防止の約束がまずは必要だ」と述べたという。

米国のライス国連大使は、安保理で水面下の調整を始めたことを明らかにすると共に、安保理としての結論を速やかに出したいという考えを示したという。

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