オバマ米大統領は13日、新戦略兵器削減条約(新START)を上院に送付したという。条約は、先月プラハで米ロが調印したもので、米ロの配備する戦略核弾頭を1550頭、核弾頭の運搬手段についてそれぞれ総数800(実戦配備分700)を上限に規定している。
同時に提出された報告書では、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を420基、戦略爆撃機を60機、原子力潜水艦1隻あたりの戦略核の発射装置を20に、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)配備の上限を240とする、という。報告書では、核弾頭の維持・近代化のため関連予算を今後10年間で約800億ドル(7兆4400億円)投じる方針という。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)など戦略兵器の維持・近代化には、今後10年間で1000億ドル以上を投入するという。
→ 米戦略核削減:ICBM、450を420に オバマ大統領、予定数を公表 (2010-5-14)
→ 米、核施設近代化へ7.4兆円投資 共和党の支持狙う (2010-5-14)
→ 米政権、核兵器維持に7兆円要求 議会に報告書送付 (2010-5-14)
使いもしない核や大陸間弾道ミサイルに、なぜこれだけの金をつぎ込むかといえば、共和党を説得するためという。