土曜日, 5月 08, 2010
英総選挙:自民党に協力要請 保守・労働、過半数取れず
7日に行われた英総選挙では、保守党が306、労働党258、自由民主党57、その他28議席を獲得し、どの政党も過半数326議席を獲得できない「ハングパーラメント(宙吊り議会)」となったという。
労働党と保守党の2大政党制を保持してきた英国で、両政党と「第3極」となった自由民主党などとの連立工作が模索されている。
与党である労働党は、優先して連立を組むことのできる権利を持っている。同じく中道左派である自由民主党との連立を呼びかけているという。ブラウン英首相は連立の条件として、得票数に比例した議席の獲得の可能な選挙体制を提案している。
というのも、英国の選挙はすべてが小選挙区によるものであり、実際の得票数と議席数に乖離がある。得票率で行くと、保守党が36.1%、労働党29%、自由民主党23%、その他12%であるのに対し、自由民主党などで支持率が議席に結びついていない。多数政党の有利になる体制は、2大政党制という英国の政治の安定をもたらしてきたものの、民意を反映していないという批判が常にあった。
いっぽう自由民主党は、選挙で第一党となった保守党との連立を呼びかけているという。財政の建て直しを訴え支持率の最も高い、獲得議席の最も多い保守党が政権を担うべきという立場である。選挙制度の改革なども連立の条件として協議されており、党内をまとめきれるかなど交渉が続いているという。
→ 英総選挙:自民党に協力要請 保守・労働、過半数取れず (2010-5-8)
→ BBC Election 2010