土曜日, 5月 16, 2009

スリランカ内戦、政府が4700万円相当の無償物資

政府は15日、スリランカの国際移住機関(IOM)に4700千万円相当の援助物質を提供すると発表したという。スリランカでは、政府による反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の掃討作戦が行われている。LTTEは民間人を「人間の盾」にしているという非難がある。

オバマ米大統領は13日、民間人の犠牲に対して、LTTEに攻撃停止を要請するとともに、政府軍に病院など無差別攻撃はやめるべきだとして自制を促している。

一方、高須幸雄国連大使は14日、LTTEは「最も残虐」と非難し、戦闘を停止しても民間人解放の保証はないとして、双方への戦闘停止を働きかけるというアプローチは非現実的と述べたという。

日本政府は最近までスリランカへの最大の援助国であった。最近まで、というのは、中国がすでに援助額で上回っているからである。中国は、スリランカに軍事基地を建設しているという。

スリランカ政府への働きかけが模索される中、クリントン米国務長官は15日、IMFによる20億ドルの融資が「適切でない」と述べたという。

スリランカ政府は15日、作戦が最終段階にあるとして、48時間以内に作戦を完了すると発表した。

スリランカ内戦、政府が4700万円相当の無償物資 (2009-5-15)
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「避けられない悲劇」ではなく、作戦終了後に安定の見込める対策を要請したい。