ロシアのメドベージェフ大統領は7日、会見でスターリンを批判し、「自国民に対し大規模な犯罪を行った。スターリン主義の復活は絶対にあり得ない」と断言したという。
大統領は、「成功した面があったとしても、国民に対する彼の対応を許すことはできない」「大戦の従軍経験者がスターリンを評価するのは個人の自由だが、国家としての評価に影響してはならない」と述べたという。
スターリンの統治下では、数百万、数千万人が粛清・弾圧の犠牲となっている。しかし、第二次世界大戦での功績やソ連を軍事大国にした役割などから、教育で事実を伝えない、英雄視するなど、歴史を正当に評価していないという批判があるという。
大統領はさらに、「スターリンの象徴や肖像を復活させることはない」と述べたという。
→ スターリン復権を完全否定 戦勝記念日前にロ大統領 (2010-5-7)