月曜日, 3月 22, 2010

米医療保険改革法案を可決

米下院は21日、医療保険改革法案を賛成多数で可決した。

医療保険改革法案については、上下院ですでに別の案が可決されており、下院で可決された修正案はオバマ大統領の署名で成立する見通し。

法案では、無保険となっている3200万人に保険を保証するものという。

大統領は「きょうの投票は一つの政党の勝利ではなく、米国民の勝利だ」と声明を発表したという。

米医療保険改革法案を可決 (2010-3-22)
米医療保険法が成立へ=歴史的転換、下院が可決-大統領、大きな政治的勝利 (2010-3-22)
米医療保険改革法案を下院も可決、成立へ (2010-3-22)
米国:医療保険改革成立へ 国民に加入義務付け (2010-3-22)

医療保険改革法案が下院を通った。オバマ米大統領は、歴代の大統領がどうしても成立させることのできなかった、医療保険改革を成し遂げつつある。そのための犠牲と代償と、ワシントンでの汚い工作は、ロビイストの非道なやり方も、これらが変わることがないとしても、「改革」をもたらすことができた意義は大きい。歴史的瞬間に、採決後に、まるでサッカーの試合であるかのように浮かれた議員の姿があった。

反対した議員のあり方には、興味深いものがあった。あきらめではなく、自棄ではなく、やらせではなく、信念そのものでもない。いわば暗黙のシグナルで、世論によってはいかようにもなる、必要性は理解している、修正案のいいのもある、しかし政治的に必ずダメージを与えて見せる、と言っている。必然的に、マスコミ側は保険機関の支援で なんとなく の不安をあおり続けることだろう。ではどうすればいいのか、と問わせない。

皆保険は必要であると、普通は思うかもしれないが、ここには政治かけひき以上のなにかがあるらしく、保険に入れない貧乏人が死んでも意に介すことのないなんらかの主義主張がある。実のところ、保険に入っていなかったために痛い目にあった、さらには死に至ったケースがあり、政府への要請が多い。法案では保険を義務付けている。もっとも、保険料がものすごく高い。医療費は、目の玉が飛び出るほど高い。さらに、値上がりしているので不満は大きい。メディアも、保健機関からの広告費を受け取っていなければ大々的に宣伝することだろう。