木曜日, 10月 04, 2007

6か国合意 日本にとって多くの問題が残る

韓朝米日中ロの各国政府の代表は、「6カ国合意」を発表したという。

金正日政権による、核開発の計画を申告し、核兵器はもう拡散しない、開発した施設は無能力化するという申し出に、各国政府の代表はエネルギー支援として重油100万トンなど提供するという。

来週にも米朝協議では、テロ支援国指定について専門家が訪朝という。

昨年10月に北朝鮮が核実験を実施した北東部・咸鏡北道豊渓里の実験場閉鎖は先送りされているという。

読売新聞は、社説で、金正日政権のこうした申し出を検証する手段がないこと、核兵器10個分のプルトニウム、高濃縮ウランについての条件が明記されていないこと、を指摘し、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に直接さらされ続ける安全保障環境に変化はない、指定解除に引き続き反対するしかない。厳格に対応すべきと書いている。

米国では、「北朝鮮からの本土攻撃を想定」してミサイル迎撃実験を行ったという。

世論調査では、北朝鮮問題とは「日本人や韓国人の拉致事件の解決」を挙げる人は、日本で76%だという。「核開発をやめさせること」77%、そして北朝鮮の核廃棄が順調に進むかどうかについては、日本では「そうは思わない」が計82%、「ミサイル開発や発射をやめさせること」を問題とする人は(62%)だという。

北朝鮮の全核計画、年内に申告…6か国協議・共同文書 (2007-10-3)
テロ支援国問題で米朝協議へ=無能力化で来週にも専門家訪朝-米次官補 (2007-10-4)
核実験場の閉鎖は先送り=米次官補 (2007-10-4)
6か国合意 日本にとって多くの問題が残る(10月4日付・読売社説) (2007-10-3)
米国でミサイル迎撃実験「北朝鮮からの本土攻撃を想定」 (2007-10-3)
対北朝鮮で「拉致」が優先課題、日本76%も韓国は17% (2007-10-3)
「北朝鮮がシリアにミサイル工場建設」 (2007-10-2)