聖火リレーの行われたパリでは、チベットでの中国政府によるデモ武力弾圧に抗議する活動が行われ、リレーは中止され、聖火が消され、式典が中止されたという。
クリントン米大統領候補は７日、ブッシュ米大統領は北京五輪開会式を欠席すべきと述べたという。クリントン候補は、米大統領が経済政策のみ注視しているとして批判したという。中国では、公開処刑や死刑の多さ、臓器売買、強制収容所、ブログの書き込みで逮捕、報道規制、チベットでのデモに発砲などが非難されている。米下院からは、米大統領ら政府職員の開会式欠席を求める法案が提出されている。
インフレに悩む中国に対しては、日本からの投資は昨年で２４％減という。
→ 聖火リレー、パリでは途中切り上げ、式典も中止 (2008-4-8)
→ 五輪開会式不参加を＝「人権軽視」とブッシュ政権批判－クリントン氏(2008-4-8)
→ 米議会、大統領の五輪出席に圧力 出席禁止法案上程 (2008-4-3)
→ 対中投資が２４％減 昨年 (2008-4-8)
中国政府は、海外メディアを退去させているため、チベットからのニュースが入ってこない。
チベット亡命政府は、デモ弾圧によって１５０人以上が死亡し、２３００人以上が拘束されていると発表している。
ＥＵの欧州議会は、９日にも北京五輪開会式のボイコットを呼びかける決議案を採択するという。
→ 北京五輪：開会式「欠席決議案」採択も チベットと対話要求－－欧州議会 (2008-4-8)
チベットでの中国政府の対応に対し、ジャーナリストの下村満子さんや歌手のイルカさん、加藤登紀子さん、女優の川原亜矢子さん、岸恵子さん、詩人の谷川俊太郎さんらが中国政府に対し、ダライ・ラマ法王との対話を要請する声明文を発表したという。
→ チベット：日本の文化人ら、直接対話を求める声明発表 (2008-4-8)
中国政府の、根拠のないダライラマ法王への非難に対し、欧州議会議長は「我々はダライ・ラマ１４世が『テロリスト』や『悪者』のように言及されている状況を許すことはできない。ダライ・ラマ氏は平和促進や人権擁護に深く貢献している人物である」と述べたという。
→ 欧州：中国のダライ・ラマ「悪者扱い」に非難（全訳記事）(2008-4-8)
