土曜日, 4月 05, 2008

四川省チベット族自治州でまた暴動、僧侶8人が死亡の情報

チベットのカンゼ(四川省)で3日、中国のデモ弾圧で僧侶8人(フリー・チベット・キャンペーン発表)の死傷者が出たという。カンゼでは25日、デモに対する、中国政府の無差別発砲が報告されている。中国政府は、死体を焼却し、証拠隠滅を図っているという。

ラジオ自由アジア(RFA)では、死者を15人と発表しているという。電話回線が切断されているため、新たな情報が入手できないという。さらに、ダライラマ法王の写真の掲示を理由として多数が拘束されたという。

四川省チベット族自治州でまた暴動、僧侶8人が死亡の情報 (2008-4-5)
デモ隊にまた発砲か 中国四川省 (2008-3-27)
チベットからのレポート(10)
住民ら15人死亡の情報も 中国四川省の衝突 (2008-4-5)

なぜ、ダライラマ法王の写真の所有で住民が拘束されるのか。

ダライ・ラマ法王は、香港誌・亜州週刊とのインタビューで、チベット自治区の指導部トップの張慶黎共産党委員会書記を批判し、就任前からチベット人の拘束や殺害を示唆していたと述べたという。

チベット自治区トップを批判=強硬発言が火種に-ダライ・ラマ (2008-4-5)

(中国政府発表以外の)現地からの映像は報道されていない。

チベット人権民主化センターでは、16日の四川省のデモ弾圧では、23人が死亡と発表しているという。

【動画】4月3日 四川省でデモ(16日) 再び死者多数

中国の民主活動家・楊春林氏は、「五輪より人権を」と1万人以上の署名を集め、中国政府から懲役5年の実刑判決を受けたという。

「五輪より人権」訴えた中国活動家に懲役5年 (2008-4-5)

中国の強制収容所に、数百万の人間が収容されているという報告がある。最近にも、臓器の外国人への売買をやめたと発表している。中国政府は、昨年、公開処刑廃止を検討する意見書が発表されている。

「死刑大国」中国で公開処刑廃止の動き (2007-3-13)

5日付のル・モンド誌によると、フランスのヤド外務・人権担当相は、中国政府が

1.ダライ・ラマ法王との対話

2.チベット住民に対する暴力停止と政治犯釈放

3.事件の解明

の3条件を満たすことが、サルコジ仏大統領の北京五輪開会式の条件と述べたという。ヤド外務・人権担当相は、聖火リレーに立ち会うよりも、「ダラムサラにいたい」と述べている。

大統領の開会式出席に3条件=北京五輪で人権担当相-仏紙 (2008-4-5)
Rama Yade : Les "trois conditions" pour que M. Sarkozy se rende à l'ouverture des JO (2008-4-5)

日本の仏教界から、声明が発表されているという。

チベット問題を日本仏教徒は厳然として対応すべし
【動画】天台宗トップの住職がチベット問題について涙ながらに語る

ノーベル平和賞を受賞した南アのツツ大主教は2日、ネルソン・マンデラ前南ア大統領、カーター元米大統領、アナン前国連事務総長らと中国政府に対し、ダライ・ラマ法王との対話を求める声明を発表したという。

平和解決へ対話を (2008-4-4)