火曜日, 4月 15, 2008

チベット情勢:情勢改善へ胡国家主席に親書 福田首相



福田首相は、胡錦涛国家主席に親書で(1)関係者の冷静な対応(2)情報公開(3)対話の努力を求めるメッセージを伝えるという。

鴨下環境相は、12日における胡錦涛中国国家主席との会談で、福田首相のメッセージを伝えたという。政府の中国の環境のための援助は、中国高官への賄賂を、国民が止められないだけという批判がある。中国の外貨準備高は171兆円と世界最大という。

チベットでのデモに対する、中国政府の武力弾圧に関し、3日のカンゼのデモでは武装警官がデモ隊に向けて発砲、NGO発表で僧侶ら8人が死亡している。

法王は中国政府が、チベット文化を抹消し、「文化的虐殺」を行っていると述べており、チベットにおける高度な自治を要請している。ダライ・ラマ法王とドブリアンスキー米国務次官は14日、21日にミシガン州で会談すると発表したという。

中国政府は、僧院を封鎖、僧侶を幽閉、外出を禁じており、水や食料の調達を阻んでいるという。ラモチェ寺では、ロブサン・トクメー僧が先月24日に餓死したというショッキングなニュースが伝えられている。ガンデン寺、デプン寺、セラ寺では、食料が尽きているという。ICTでは人権団体のラサおよびラサ周辺への、ガンデン寺、デプン寺、セラ寺、ジョカン寺、ラモチェ寺、チュプサン寺の調査を認めるように要請している。

中国政府は、国営放送で4000人の拘束を発表したという。中国政府は、拘束したチベット人に水や食料をほとんど与えておらず、殴る蹴るなどして虐待し、人事不省に陥る拘束者が出ているという。中国政府は、4000人のうち、2000人を釈放、あらたに400人を拘束しているという。拘束の理由は発表されていないという。

ICTは医療部隊を派遣し、医療機器を送り、ラサとラサ周辺でのデモでの負傷者に必要な医療活動の評価するよう要請している。

メルド・グンカル県では19日ごろ、中国政府は僧院や尼院でダライ・ラマ法王を非難するよう強要し、僧侶や尼僧が拒絶したところ、トラックで兵士を派遣、僧院や尼院を閉鎖したという。

ICTは、死者と行方不明者の名簿と居住地の公表を求め、拘束者の国際法に基づいた扱いを要請している。

チベット情勢:情勢改善へ胡国家主席に親書 福田首相 (2008-4-15)
チベット情勢、対話解決促す 首相がメッセージ (2008-4-15)
中国の外貨準備高、3月末で171兆円 (2008-4-15)
チベット:デモから1ヵ月 「引き金に指」緊張続く 自治州カンゼ県ルポ 武装警官、小銃持ち巡回 (2008-4-15)
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「文化的虐殺」と中国非難=意味ある自治要求-ダライ・ラマ (2008-4-15)
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Authorities acknowledge 4,000 detentions: thousands 'disappear' in ongoing Lhasa crackdown; Unrest at Drepung follows new patriotic education campaign (2008-4-14)

中国政府は、死刑執行数を公表していない。アムネスティーの発表では470人以上と、前年より半減、しかし世界最多という。米中対話基金の発表では6000人の処刑という。

死刑 中国が最多470人超 昨年確認分のみ、執行数非公表 (2008-4-15)

伊吹自民党幹事長と北側公明党幹事長が16日、胡錦涛中国国家主席と会うという。

党対外連絡部長と会談へ=自公幹事長、北京入り (2008-4-15)

マラソンの世界記録保持者ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)氏と2004年アテネ五輪テニス女子シングルで優勝したジュスティーヌ・エナン・アーデン(ベルギー)氏は、北京の大気汚染を理由に不参加を表明しているという。

北京五輪:米英に続き、豪も選手のマスク着用検討 (2008-3-28)

ここで強調せねばならないのは、中国政府は外部メディアの入らないところで暴行を働いたということである。銃を向け、飢餓状態にして、ばかげた中国共産党のモットーを押し付けるなど、効果がないばかりか評判を下げ、中国政府の後進性をしか示さない。水を飲みたいので中国共産党の発展が必要だといったい誰が考えるものか。

中国での政治状況がいかに未発達か、僧侶を虐殺しておいて「金を出せば植民地支配がうまくいく」などという中国人の発言があるという。

中国が国粋主義で団結するなら、安定に寄与するのではないのか(皮肉という表現は彼らに理解できるのか?)。

中国人は中国政府の犠牲者になるわけであり、彼らがそうでありたいなら、永遠にそのまま言論の自由を封鎖されたまま、つまり政治オンチなまま世界の非難を浴びていればいい。

チベット問題で情報開示を=自公幹事長が訪中、党部長と会談 (2008-4-16)

www.tibet.org サイト(Tibet Online)が復活した。www.tibetgov.net (チベット亡命政府のサイト)も復活している(www.tibetgov.net に飛ぶ)。

【動画】Free Tibet - Tibet Protest in Ando Labrang