電気技師資格というのがあり、三種類ある資格試験のうち、第一種、第二種で受験には12400円かかる。一定電圧以上の電気器具を設置するには、個人ユースでも資格が必要だという。実技も試される試験で、物入りな資格である。電気工事に使うソケットやスイッチ、分岐などを組み合わせるテストがあるので、それを準備するためには材料をそろえ、訓練せねばならない。そして、首尾よく合格した場合には、第一種で5900円、第二種で免状に5200円かかるという。しかも収入印紙。
驚いたのは、まず、「郵送はしない」。出頭して取りいかねばならない。申請して免状が届くのに2ヶ月かかるという。駐車場はないので公共交通機関でくるように、昼休みには来ないように、親切にも忠告が書いてあるという。必要な書類は、まずなぜか住民票。天下り団体を救済するために、なぜ市民が手間をかけ、無駄な金をかけねばならないのか。
どうにもならないやるせなさは、「あと何十年も同じ問題提起をしていかねばならない」というはっきりとした意識によるものである。