ラクイラ・サミットに出席中の麻生首相は8日、オバマ米大統領と会談し、核実験を強行し、国連安保理決議に違反してミサイル発射を繰り返す北朝鮮問題で、引き続き日米が緊密に連携することの重要性を確認したという。
サミットではG8各国が国連安保理決議1874号の制裁規定を「完全かつ透明性をもって履行することを国際社会に要請する」とし、米ロ首脳会談での核軍縮に関する合意を歓迎、「核兵器のない世界の状況を作ることを約束する」とした首脳宣言を発表したという。
麻生首相は北朝鮮の姿勢に関して「国際社会の声を無視するものだ。断固とした立場で臨むべきだ」と主張、各国首脳から「北朝鮮の問題はアジアだけの問題ではない」とする発言が相次いだという。
首脳宣言では拉致問題に関して、「北朝鮮が、拉致問題を含む人道上の問題に対する国際社会の懸念に直ちに取り組むことを要請する」との文言が盛り込まれたという。
中曽根外相はクリントン米国務長官と9日、電話会談し、安保理決議の制裁措置を全面的に実施することが必要との認識で一致したという。
→ 日米首脳、北朝鮮問題で緊密に連携していく重要性を確認 (2009-7-9)
→ 【サミット】北朝鮮の核・ミサイル実験を強く非難 (1/2ページ) (2009-7-9)
→ 「核兵器のない世界を」G8首脳声明 (2009-7-9)
→ 国連決議の全面実施を確認=日米外相が電話会談 (2009-7-9)