2日に行われたロシアの下院選では、プーチン大統領率いる統一ロシアが450議席中315議席(70%)を獲得したという。選挙の公正さについて、EU議長国のポルトガルは、「国際基準を満たしておらず、また責任も果たされていない」「下院選当日まで野党や非政府組織(NGO)に対する嫌がらせが行われ、メディアも規制されていたという報告が数多く挙げられていることに対し、EUは遺憾の意を表する」と発表した。ポーランドのトゥスク首相は、「民主主義の基準が崩壊されようとしている状況を、欧州は容認すべきではない」と主張したという。ブッシュ大統領は記者会見で、「選挙に対する真摯な懸念」を表明している。
→ 与党が315議席獲得=公正さめぐり論争続く-ロシア下院選 (2007-12-4)
→ EU、「ロシア下院選は国際基準を満たしていない」 (2007-12-5)
→ ロシア下院選「国際基準満たさず」・EU議長国が批判 (2007-12-5)
→ Bush tells Putin of poll concern (2007-12-4)
24日には「もう一つのロシア」党首のカスパロフ氏らが拘束されており、ロシア当局は選挙前の選挙監視団を拒絶している。