メタノール価格が上昇している。キロ76-68円で、45%の上昇だという。これが、以前から計画のあった日中で共同プラントを立ち上げるという計画を後押ししているらしい。さらに、将来的にメタノールは燃料電池での使用が見込まれている。
中国でのメタノールの生産は、10万トン単位であり、石炭を原料とするものが約半数だという。大規模化が競争力アップのために切望されているが、中国におけるメタノール・プロジェクトは2006年で25件成立しており、計画だけのものは1000あるという。中国は2006年に約880万トンを生産し、110万トンのメタノールを輸入している。
重慶化医と三菱ガスがそれぞれ51%、49%を保有するこのプロジェクトでは、2010年に竣工が予定されており、生産高は85万トン、生産額は27億元(約4183億円)を見込んでいるという。三菱ガス化学株式会社は、メタノールの生産高が世界全体の11%を占めるという。
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