天皇陛下と習近平(Xi Jinping)副主席が15日、会見したという。
→ 中国副主席が天皇に感謝…四川地震へのお見舞い・日本の支援などで (2009-12-15)
副主席の地位固め、天皇陛下の政治利用という意見がある。頭を下げなかったとして話題を呼んでいる。胡錦濤主席も副主席時代に天皇陛下と会見しているという。
訪中であった要請らしく、急な会見という。宮内庁トップを更迭するとして脅した民主党の小沢幹事長が非難のやり玉に挙がっている。
→ 小沢幹事長が宮内庁長官を批判 ノーカット (2009-12-15)
中国は天皇を戦争責任者、あるいは不平等な封建制の象徴としてとっているらしい。習近平副主席はウイグル人虐殺の責任者としてデモが行われたという。
日中関係を懸念する方面から安堵の声が聞こえそうではある。中国に恩を売りたい民主党の思惑、会見を行う両者を思いやるコメントがある。
オバマ米大統領の会見の時には、海外メディアが頭を下げたとして話題を呼んだ。習近平副主席の場合には、その普通のあいさつが、個人の志向により、あるいは国内向けプロパガンダのために、なされなかった。
これを象徴的として、中国寄りの姿勢を示す民主党への非難がある。さらに、民主党の鳩山代表は批判があることが残念と言ったという。(トラスト・ミーは流行語となりうるか)
習近平副主席は15日、各党の党首と会談し、自民党の谷垣総裁の軍備透明化の要請に対し、「約束は必ず守る。透明化には今後とも努力する」と述べたという。
→ 習近平氏:各党党首と会談 軍備透明化などで意見交換 (2009-12-16)
来日している台湾の蔡英文・民主党主席は15日、習近平副主席の天皇陛下の会見について、中国側の態度に「中国の強引なやり方の一例」と批判したという。
蔡主席は米軍基地移設問題について「米海兵隊の存在は(台湾を含む)地域住民に安心感を与えている。この問題により、地域の平和と安定に死活的な日米同盟が弱まらないことを望む」と述べ、日米関係の悪化が台湾に与える影響に懸念を示したという。
→ 台湾 蔡英文・民心党主席 会見 (2009-12-15)
→ 日米安保は安定の基礎=台湾野党主席 (2009-12-15)
→ 台湾:民進党主席、普天間問題で日米関係悪化を懸念 (2009-12-15)