デンマークのコペンハーゲンで開催されているCOP15では19日、コペンハーゲン協定などを採択するという。
協定では、気温上昇を2度以下に抑え、温室効果ガス排出量規制目標を10年2月1日までに申告することなどが盛り込まれている。
温室効果ガスの排出量が最大の中国に対しては、排出量の監視・検証をめぐり、米国との論議があったという。
協定で、オバマ米大統領は「われわれは意味のある先例のない合意を成し遂げた」と述べ、議定書の見送りなどを踏まえ「だからこそ法的拘束力のある合意が必要だ」と意欲を表明したという。
→ COP15:政治合意採択へ 途上国の削減促進盛り込む (2009-12-19)
→ Elements of new Copenhagen accord (2009-12-19)
→ 'Meaningful deal' reached at climate change talks (2009-12-19)
COP15の首脳会議は、193カ国の首脳が集まるとんでもない協議であり、温暖化防止のために論議がなされ、緊迫した雰囲気の中、決裂に至らずに政治的合意がなされたことは、リーダーシップのありかたとして、国際社会のありかたとして希望が持てる。議定書の早期採択が要請されている。
議論が感情的になる場面があったらしく、米ロ首脳会談で、両首脳が握手している場面が新しい時代の幕開けを思わせ、印象的であった。
EUなどからは、米国の方針が十分でないという指摘があるようで、きちんとしたメディア対応が期待される。
最大の温室効果ガス排出国である中国を交渉の場に引き出し、政治的合意にまでもっていった功績はすばらしいといえる。排出量の監視・検証での合意が要請される。