月曜日, 3月 31, 2008
チベット騒乱 日本も対話を促す圧力を
チベットにおける、中国政府のデモ武力弾圧に対し、世界各地で抗議運動が広がっている。中国政府は現地の記者を追放しており、チベット亡命政府は140人の死者を出し、1400人以上が拘束されていると発表している。中国政府はデモに対し、戦車など軍隊を派遣、参加者に発砲、拘束されたチベット人を拷問死、僧侶を軟禁して餓死させており、非難がある。「チベットの独立と自由を支援する草莽全国地方議員の会」 代表は26日、中国大使館に抗議書を提出している。
国境なき記者団のロベール・メナール氏はインタビューで、政府へ北京五輪開会式ボイコットを要請したという。メナール氏は「人権無視の北京で政治指導者らを満足させるためだけのスペクタクル(見せ物)である開幕式のボイコットだ。日本の首相にも開幕式の3時間30分の間だけ空席にしてもらいたいだけだ」と述べたという。これまで、ドイツ、チェコ、ポーランド、エストニア、スロバキアの首脳が欠席を表明し、サルコジ仏大統領、アイルランド外相は不参加を示唆しているという。
ネパールでは連日のようにデモが行われ、ネパール政府は113人を拘束したという。
→ 【ご報告】 チベット人への弾圧・虐殺に対する抗議書提出 3/27 up! (2008-3-27)
→ 【主張】チベット騒乱 日本も対話を促す圧力を (2008-3-31)
→ 「日本は五輪開幕式ボイコットを」 国境なき記者団代表 (2008-3-30)
→ チベット人113人を拘束 ネパール、反中国デモで (2008-3-30)
→ フランス公共放送幹部、北京五輪の放送ボイコットに言及
ブログから
→ 我々に出来ることは小さいことかも知れないが、北京オリンピックをあらゆる面でボイコットすることはその一つだと思う。
ダライラマ法王は、中国軍兵士が僧服を支給された可能性と、中国側が挑発を行い、デモに参加したチベット人を射殺した可能性について言及している。
→ チベット暴動:ラサ市内で再び散発的デモ (2008-3-31)
BNNでは、「チベット暴動、日本が北京五輪ですべきことは?」というアンケートを行っている。
→ Webアンケート 今週のテーマは「チベット暴動、日本が北京五輪ですべきことは?」
→ 事務次官会見記録 チベット情勢など 更なる透明性を確保していくということを求めていきたい
米国(マサチューセッツ、シカゴ、ミネソタ、ウィスコンシン、サンフランシスコ、ワシントン、バークレー、ニューヨーク、ロサンゼルス)、フランス、イギリス、ドイツ(ベルリン、ミュンヘン)、スペイン、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、スイス、オーストリア、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ(カルガリー、トロント、オタワ)、日本(東京、大阪)、韓国、台湾、インド、ネパール、インドネシアなどで、中国の武力弾圧に反対するデモが行われたという。
ダライラマ法王は10日、日本を訪れ、同日米国へ発つという。
→ ダライ・ラマ14世、4月10日に成田立ち寄り (2008-3-31)