月曜日, 3月 17, 2008
ダライラマ、中国政府のチベット人に対する報復を懸念
Photo by Dalai Lama fears reprisals from Chinese ultimatum to Tibetans to surrender; Eyewitness accounts from Lhasa -- International Campaign for Tibet, March 17th, 2008
(仮訳)ダライラマ14世は、中国政府のチベット人に対する報復を懸念していると述べたという。中国政府は僧侶らによるデモ参加者に、17日夜までに投降しろと最後通告を突きつけている。
亡命政府のChhime Chhoekyapa氏によると、ダラムサラにおいて、ダライラマは、このような最後通告ではチベット人の心をつかむことはできないと述べたという。ダライラマはメディアに対し、中国政府を含む国際社会の指導者たちに、そして友人たちに状況が悪化しないよう尽力を依頼したと述べたという。
昨日のBBCの記者会見において述べたように、今のこの状態に、10日のデモでと同じように共鳴すると、ダライラマはダラムサラにおいて今日述べたという。「中国側がかたくなで、チベット人がかたくなであるなら、結果は殺戮だ」
中国政府の最後通告は、チベットの首都ラサで恐怖と緊張をもたらしている。真夜中の、最後通告の期限後の中国軍の虐殺を恐れるという声があるという。元政治犯が、再び拘束されたという。元政治犯は解放された後も、常に疑いの目で見られ、常に中国当局の監視下にあるという。
最後通告は、デモ参加者をかくまったり隠したりするチベット人に刑罰を加えると脅迫している。さらに、友人や隣人などデモ参加者の情報提供者には賞を与えるとしているという。
→ チベット暴動で中国政府が最後通告、17日夜までの降伏求める (2008-3-16)
高村外相は、17日の参院予算委員会でチベットの状況について極めて憂慮すると述べたという。
→ 「極めて憂慮」と高村外相 チベット騒乱で (2008-3-17)
ダライラマの非暴力主義に対し、ダラムサラの「チベット青年会議」のソナム・ダルジー議長は16日、「中国当局による大量虐殺を即時停止しなければならない」と記者団に対し、いらだちを示したという。
→ 中国当局の鎮圧行動が激化すれば、チベット亡命政府が、世界各地に亡命しているチベット人らを制御できない事態に陥る危険性 (2008-3-17)
チベット亡命政府のリンポチェ主席大臣(首相)は、国際調査団の即時派遣を要請し、中国政府に赤十字国際委員会の現地入りを中国政府に求めたという。中国政府は、チベットに取材するためにラサに滞在していた香港の記者を17日退去させている。チベット亡命議会は、デモ弾圧による死者が数百人に上ると発表している。
→ 国際調査団の即時派遣を=負傷者400人以上-チベット亡命政府 (2008-3-17)
→ 香港記者を退去処分 (2008-3-17)
→ チベット亡命議会、騒乱での死者は「数百人」 (2008-3-17)
→ 【動画】Amdo Blood: The Crackdown in Tibet