中国湖北省の高速道路で24日、使用が禁止されている農薬「メタミドホス」5トンを積んだトラックが横転し、1人が軽傷を負ったという。メタミドホスは、中国製ギョーザなどから検出されており、中国側の対応が焦点となっている。日本でギョーザに農薬が混入した可能性は低いとする警察庁の発表に対し、中国公安省は28日、中国側での混入を否定し、農薬が「ビニール袋の外側から染み込んだ」可能性を主張している。
→ 事故で路上にメタミドホス流出 中国、禁止後も依然流通 (2008-3-2)
→ メタミドホス載せたトラック横転 2.5トン流出 (2008-2-29)
→ 中国側の批判、警察庁長官が強い不快感 ギョーザ事件 (2008-2-28)
→ 各社の自主回収製品 (2008-1-31)
→ 自主回収を発表した製品一覧
農薬入りのギョウザに、中国政府が中国企業の責任を追及できないのは、まさに中国の消費者のあり方を示している。消費者の権利として、企業の、製品に対する責任が問われていることを強調したい。陰謀論で、企業への取締りがあいまいにされては食の安全が保障されない。禁止されているはずの農薬は、購入が可能だったという。また、陰謀であれば安全が保障されるわけでもない。しっかり責任を明白にし、改善を望みたい。中国製品を食べて、気持ちが悪くなるというのでは困る。
メタミドホスは、アセチルコリン・エステラーゼ(AChE)の阻害剤で、IUPAC名では、ホスホルアミドチオ酸-O,S-ジメチル(O,S-Dimethyl phosphoramidothioate)という。
→ メタミドホス