土曜日, 11月 06, 2010

ノーベル平和賞、出席するな…中国が各国に圧力

12~14日に広島で開催されるノーベル賞授賞式で、中国政府は各国政府に参加しないよう書簡を送っているという。

中国国内で初にノーベル賞を授賞した劉暁波氏については、当局が拘束中であるため、誰が代理に出席するのか取りざたされているという。

来日中のチベットのダライラマ法王は、劉暁波氏について中国政府が「開放的になり、説明責任を果たすように促している」と述べたという。

ノーベル賞授賞式 代理出席者は誰? ウアルカイシ氏ら浮上 (1/2ページ) (2010-11-6)
ノーベル平和賞、出席するな…中国が各国に圧力 (2010-11-5)
ダライ・ラマ来日、ノーベル賞・劉氏を評価 (2010-11-6)
ダライ・ラマ法王の来日予定
An Appeal Tibetan Students Protest Over Chinese Language Imposition

仮訳です。

「中国の共産党政府は学校でのチベット語の使用を禁止する法律を発表しました。これは、チベット文化やチベット仏教へ圧力をかけて根絶やしにしようとする中国政府のやり方を端的に示したものといえます。これまで50年間にも渡って、中国政府はチベット人を弾圧し、洗脳しようとしてきましたが、チベット人の自覚、自由を求める精神を潰すことはできませんでした。だからこそ、中国政府は現在、チベット文化のもととなる、チベット語をなくそうという動きに出ているのです。

3月のチベットでの中国政府への抗議運動は、チベット人が中国政府の支配下において不幸な状態にあるということを世界に示しました。中国政府は今もなお、チベット人の悲しみや不満を聞こうとはしていません。中国政府は抗議運動を暴力で弾圧し、チベット人を殺害し、多くを投獄しました。チベットはいまだに中国政府の戒厳令下にあります。

チベット語を弾圧する中国政府の政策の真の目的は、チベット人とチベットの完全なる支配であるといえます。チベット語をチベット人から取り上げれば、チベット人は永遠に中国語と中国文化に隷属せざるを得ません。チベットの若者にとってこれは、母語であるチベット語を学ぶ機会を失われるということを意味します。多くのチベット人が職を失うことでしょう。中国人が大挙して押し寄せ、チベット人の場所を奪うでしょう。チベットを漢人の土地にすることが、中国政府のいうチベット解放なのでしょうか。

チベットには世界にも有数の歴史と宗教文化があります。チベット語はチベットだけでなく、チベット周辺地域の言語でもあります。チベット語によって、豊かで純粋な、生きたチベット仏教があるのです。チベット語が失われるということは、世界にとっての重大な損失です。中国の共産党政府による人類に対する犯罪を、後代の人間は決して許すことはないでしょう。

中国政府のチベット語の弾圧政策は、書き言葉・話し言葉の自由を訴えた中国の憲法第4条にも違反します。

中国政府にこのチベット語弾圧政策をやめるように要請するよう、世界の国々と世界の人々に訴えます。」(ラクパ・ツォコ ダライ・ラマ法王日本代表部事務所 駐日代表)