月曜日, 11月 01, 2010

裁判員制度で死刑が無期懲役に

東京地裁では1日、裁判員制度で初の死刑を求刑された裁判で、江尻美保さんと鈴木芳江さんが殺害された事件で、殺人罪に問われた林貢二被告に対し無期懲役の判決が下されたという。

耳かき店員殺害事件、林被告に無期懲役判決 (2010-11-1)
「公正に判断」「頭悩ませた」=負担感も、判決に納得-初の死刑求刑事件で裁判員 (2010-11-1)
【耳かき殺人 裁判員判決】評決はどのように決まったか (2010-11-1)

裁判員制度で死刑が無期懲役に。

裁判員制度では死刑判決が出にくいということは、つまり国民サイドからの死刑制度への批判でもあるわけですね。

「一瞬で終わる死刑にしては反省する時間がない、無期懲役で一生反省させ、被害者の家族に謝罪すべき」「死刑はとりかえしのつかない不可逆的な行為であり、後にあらたな証拠が出てきても再審することができない、警察・裁判所・マスコミの落度あるいは策略の可能性は常にある」「死刑は犯罪防止という点で無期懲役より有利であるとは限らない」

死刑廃止には強い圧力がかかるので、このような意見も出にくいのかもしれません。