オバマ米大統領と仏サルコジ大統領、ロシアのメドベージェフ大統領は28日、共同声明でナゴルノカラバフ紛争における、アルメニアとアゼルバイジャンの両国指導者の取り組みを支持する姿勢を再確認し、和平合意案の策定を開始するため、基本原則の交渉を完結させる必要があると呼びかけたという。
→ ナゴルノ紛争解決訴え=米仏ロ首脳 (2010-6-27)
→ US, Russia, France back Nagorno-Karabakh peace moves
ロシアがキリスト教国のアルメニアを、他の欧米諸国がシーア派イスラム教国のアゼルバイジャンを推す興味深い構図がナゴルオカラバフにはある。もとは宗教・民族対立であるが、地政学的、国際政治的、さらに経済的なからみで複雑な状況になっている。パイプラインのあるアゼルバイジャンと、キリスト教団体などの支援のあるアルメニアとの対立、さらにアゼルバイジャンと宗教を同じくするイランと、アルメニアとの国交を模索するトルコの関わりがある。