土曜日, 6月 19, 2010

“安保理は速やかに判断を”

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は18日、韓国の哨戒艦「天安」沈没事件に関し、記者会見で「各国は事件の全体像をすでに把握している」と述べ、事件の内容を調べる段階はすでに終わっているという認識を示し、「安保理が問題の重大性と深刻さを考慮して、必要な行動をとることを期待する」と各国が速やかな判断を下すことに期待感を示したという。

北朝鮮による拉致被害者の家族会代表の飯塚繁雄と増元照明さんは21日から4日間、モンゴルを訪問し、同国国会議員らと面会、拉致事件をテーマとした講演を行うという。訪問は、モンゴルのテレビ局「NTV」など民間有志が招聘したものという。飯塚さんは「モンゴルに北朝鮮との交渉の際に拉致問題に言及してもらえれば大きな圧力になる。家族を突然奪われた思いをじかに伝えたい」と話しているという。

モンゴルのバトボルド首相は14日、毎日新聞などとの記者会見で韓国の哨戒艦「天安」沈没事件に関し、「(北朝鮮を)心配し、非難する態度を取っている」と述べたという。

国連人権理事会は18日、ムンタボーン北朝鮮人権問題担当特別報告者の後任に、インドネシアのマルズキ・ダルスマン元検事総長を充てる人事を承認したという。

クローリー米国務次官補は18日、韓国哨戒艦「天安」の沈没事件について「われわれは北朝鮮に圧力をかけるため、これまでも(核実験などを受け)制裁を行ってきたが、さらに北朝鮮に態度を変えさせるため、あらゆる方法を模索中だ」と述べ、米国が北朝鮮に対し独自の金融制裁を検討していると述べたという。

“安保理は速やかに判断を” (2010-6-19)
モンゴルで拉致被害訴え 北とパイプ 家族会が訪問へ (2010-6-19)
韓国艦爆発沈没:モンゴル首相、北朝鮮を非難 (2010-6-15)
北朝鮮担当にダルスマン氏 国連の人権特別報告者 (2010-6-19)
米、北朝鮮に独自金融制裁を検討 哨戒艦事件で高官言及  (2010-6-19)