米ゴールドマン・サックスの首脳らは、サブプライム問題で関連商品の相場下落時に利益を得ていたとする電子メールを取り交わしていたことが明らかになったという。
米証券取引委員会(SEC)は、ゴールドマン・サックスの債務担保証券(CDO)「アバカス」について、「顧客が損をするのが分かっていて売りつけた」として提訴している。格付け機関のアナリストらが欠陥があると指摘していたという。
同社の取締役ラジャト・グプタ氏に関しては、インサイダー取引容疑があるとして検察当局が捜査を進めている。グプタ氏は、バフェット氏の50億ドル(約4700億円)の投資を、別のインサイダー取引で起訴されている他のファンドのトップに伝えていたという。グプタ氏は疑惑を否定しているものの、取締役は辞任する意向という。
同社のCEOロイド・ブランクフェイン氏らに対しては、CDO契約の監視を怠ったとして株主代表訴訟が起こされている。
→ 米ゴールドマン、相場下落時に利益=サブプライム問題 (2010-4-25)
→ ゴールドマン「アバカス」、格付け会社が06年に欠陥指摘-WSJ紙 (2010-4-23)
→ ゴールドマン取締役がバークシャーの出資をガリオンに漏えい-WSJ (2010-4-25)
→ ゴールドマン幹部を捜査と米紙 インサイダー取引容疑 (2010-4-23)
→ ゴールドマン会長ら相手取り株主代表訴訟-CDO契約で(Update1) (2010-4-23)
→ 米ゴールドマンを追及へ 空売りで巨額利益と議会 (2010-4-25)
→ ゴールドマンCEOら、米上院公聴会に出席へ (2010-4-25)