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さらに山に向かって車を走らせると、「散歩用の道」がある。ここは、ちょっと信じがたいぐらいに、おだやかに波打つ丘の緑の芝生の向こうには、森林のパッチが、目を見張るほどに広がっている。太陽が木々を照らすと緑がさまざまな陰影を伴って、数え切れぬほどにその色彩を、あくまで贅沢に提示する。芝生のあちこちには、さまざまな花が咲いている。
丘を抜けて山を登ると、木々の間を走る道が、頂上まで続いている。木漏れ日の中を、車を駆っていく。森の開けた場所には小屋があって、そびえる木々が、光を受けて輝いている。かがやける日の光が、落ち葉に、紅葉に、針葉樹に、木の幹に反射して、澄んだその光があたりに満ちている。