土曜日, 10月 29, 2005

フランスのこの景色を、目にするこのスペクタクルを、これからずっと憧れて、夢に見ていくだろう。探していたもの、その存在を理解したと言うべきである。町を離れ、山を登り、展開する、流れるように配置された家、太陽の光を受けて、ガラスが遠くで光っている。その先に広がる木々の緑、明るくひろがる草原、そして空に伸びていく森の木々とそのシルエット。広葉樹の葉が光を受けて、透明なその色を映し出す。完全な、そして本当の木の、森の存在とはこのようなものである。つまり、厚い腐葉土の濃い茶色の上に、ストレートに幹が伸びて、そしてはるか上のほうに葉が光を求めて手を差し伸べる。だから、森の中は光がさえぎられていて、木漏れ日は、密生する木々の葉の隙間を通して、いくつかの筋となって降り注ぐ。