中国税関総署は10日、6月の輸出は前年比43.9%増加、輸入は同23.1%増と発表したという。
5月と共に輸出が市場予想を上回る黒字という。
政府の介入により低く抑えられているとされる人民元については、米国の雇用を奪われているとして米議会などでは人民元上昇への圧力が強まっている。米財務省は8日に、為替政策報告書で中国を為替認定国と認定しなかった。上院財政委員会のグラスリー筆頭理事は「中国が為替操作していることは誰でも知っている」と異議を唱え、ボーカス委員長は「中国は意味のある行動を起こすべきだ」と述べたという。米議会では、ガイトナー財務長官に報告書の説明を求める公聴会が設定されたほか、中国制裁法案の審議入りを目指す動きも活発化しているという。
→ 中国6月の輸出12兆円、単月で過去最高 (2010-7-10)
→ 6月の輸出額、史上最高値を更新=金融危機前の水準に復帰―中国 (2010-7-10)
→ 6月中国黒字は9カ月ぶり高水準、輸出が予想以上に増加 (2010-7-11)
→ 米国:「為替操作国」中国を認定せず…議会不満、残る火種 (2010-7-12)