米国の医薬品は世界で最も高額という。そのため、カナダでの医薬品の購入額は、実に10億ドルにもなるという。推定で、1000万人が国境を越えて医薬品を購入、200万人がタイやインド、南アなどから医薬品を輸入している。
なぜこのようなカルテルが温存されているのかというと、ロビー活動によるものという。Center for Public Integrity によると、1998年から2006年にかけて、医薬品会社は8億5500万ドルもの額をロビー活動に費やしたという。
2003年にはロビー活動により、メディケア(公的医療保険)の医薬品の値段の交渉を阻む法律が成立したため、処方箋薬に使われる税金の61%が医薬品会社に渡るという。
メディケアではさまざまな保険プランが民間企業によって用意されており、典型的には処方箋薬の275ドルから2510ドルまで75%、5726ドル以上は95%をカバーするという。2510ドルから5726ドルの価格帯で費用がカバーされないため、「ドーナツ」型の欠陥とされている。
→ Senators who weakened drug bill got millions from industry
→ Prescription drug prices in the United States
→ Pharmaceutical lobby
→ About Consumer Reports Health
→ Buzzword: Doughnut Hole
→ Weekly Address: President Obama Outlines Benefits of Health Reform to Take Effect This Year