麻生首相は24日、韓国の李明博大統領と中国の温家宝首相および胡錦涛国家主席と会談し、北朝鮮問題などについて意見交換したという。
→ 麻生首相、訪中 金融危機、北朝鮮問題で意見交換 (2008-10-24)
米国務省は23日、北朝鮮やイラン、シリアの武器取引に関与したとして、ロシアや中国など計13の企業・組織に対する制裁を発表している。ロシアの国営武器輸出公社「ロスオボロンエクスポルト」や中国の「新時代公司」など3社、北朝鮮の「朝鮮鉱業・産業開発会社」(KOMID)など2社、そのほかイラン、シリア、韓国、スーダン、ベネズエラ、アラブ首長国連邦の企業・団体が対象という。「ロステフノロギア」のチェメゾフ社長は、プーチン首相の盟友という。
→ 北朝鮮などの大量破壊兵器開発に協力、ロシアなど13社に制裁 米国務省 (2008-10-25)
外務省の斎木昭隆・アジア太平洋局長は28日、ヒル国務次官補と協議する予定という。北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除への批判に対し、北朝鮮による拉致問題での支援を言明するという。さらに、韓国の金塾外交通商省平和交渉本部長との協議が予定されているという。
→ 日米首席代表が協議へ 北朝鮮核検証で事前調整 (2008-10-25)
北朝鮮は、イラン・シリアと核・ミサイルなど共同開発しているとして批判が高いが、さらにビルマの軍事政権との関わりが問題となっている。ビルマ軍事政権のニャン・ウィン外相は、ASEM会議後、北朝鮮を訪れるという。ビルマの軍事政権は、選挙で圧勝したNLD党のアウン・サン・スー・チー党首を12年以上に渡って軟禁していることで批判がある。
→ ミャンマー外相が訪朝へ (2008-10-25)
北朝鮮に関しては、武器輸出のほかに覚せい剤などの輸出でも批判がある。東京地検は24日、北朝鮮からの大量の覚せい剤の密輸を計ったとして、元住吉会系組幹部青島幸男容疑者を覚せい剤取締法違反で起訴したという。共謀した元組長6人はすでに有罪判決が確定しているものの、青山容疑者は国際手配中で公訴時効が27日に迫っていたという。
→ 逃亡の元組員を起訴=覚せい剤密輸未遂罪など-東京地検 (2008-10-24)
「特定失踪者問題調査会」は24日、新たに約30人を北朝鮮による「拉致濃厚」に加えるとしている。「拉致濃厚」に加えられたのは、山下春夫さん、山下貢さん、宮内和也さんなど約30人で、日弁連に人権救済を申し立てると共に、各事案ごとに海外移送目的略取容疑で刑事告発を検討するという。「拉致濃厚」に加えられることで、新たな情報が寄せられることが期待されるという。
→ 「拉致濃厚」新たに約30人追加へ 調査会、再検討で (2008-10-24)