土曜日, 8月 08, 2009
ホンジュラスで数千人がデモ セラヤ大統領支持者ら
ホンジュラスでは7日、セラヤ大統領の支持者ら約2000人がデモを行い、軍によるクーデターに反対し、セラヤ大統領の復職を要求したという。セラヤ大統領は6月28日、軍により国外に拉致されている。
デモには、セラヤ政権のセラト貿易通商相やフアン・バラオナ全国労働組合長が参加し、バラオナ組合長は、ホンジュラスで学校と病院関係者がストを行っていると述べたという。
来週には、OAS(米州機構)のアルゼンチン、カナダ、コスタリカ、ジャメイカ、メキシコ、ドミニカの代表らによる、ホンジュラスでの協議が予定されており、暫定政権にアリアス大統領の調停案を受け入れるよう要請するという。
調停案では、セラヤ大統領の復職と10月の大統領選挙が提案されており、セラヤ大統領は再選を目指すことはないという。
クーデター後、各国は暫定政権を認めておらず、米国は暫定政権高官のビザ発給を差し止めている。
オバマ米大統領は7日、「早急な解決策はない」と述べ、セラヤ大統領の復職を支持すると記者団に語ったという。
ホンジュラスへの米国やEU、中南米諸国からの援助金はクーデターに対する批判から打ち切られている。
→ Zelaya Supporters March in Honduras (2009-8-8)
→ Obama says no quick way to end Honduras crisis (2009-8-8)
→ Honduras Coup: A Template for Hemispheric Assault on Democracy (2009-8-9)
ホンジュラスのクーデターに関しては、(国際的非難にもかかわらず解決がなされないために)さまざまな憶測がなされている。国際的非難は、ひとえに「選挙で選ばれた代表者をクーデターによって追い落とした」からであり、「クーデターを認知することは選挙を否定すること」だからでもある。軍事的ではなく民主的な解決が模索されている。
特に、米企業チキータとドールが、セラヤ大統領の最低賃金引き上げに反対していたことから、CIAが両企業に協力したという意見がある。最低賃金引き上げが、地域一体で広まるのを恐れるのだという。
ロビイストの暗躍についての批判もある。政権に近いラニー・デイビス氏とベネット・ラトクリフ氏が、暫定政権のアドバイザーとして雇われているという。
チキータは2007年、コロンビアでテロ組織を雇ったとして2500億ドルの罰金を課せられている。
チキータは、コビントン&バーリング法律事務所とマクラーティ・アソシエイツと契約しており、コビントンの副会長はネグロポンテ元国務副長官で、ホルダー司法長官はチキータの主任弁護人という。
→ ラテンアメリカのチキータバナナ
→ Speaking of Democracy, Honduras, and President Obama. . .