ILO総会は13日閉幕し、特別セッションにおいて、ビルマの軍事政権による強制労働が論議され、ILOは改善を要請したという。サイクロンの被害で数万人の被害者を出しているビルマでは、サイクロン被害からの復興作業が強制労働となっている懸念があるという。米人身売買報告書では、ビルマでの人身売買に対する取り組みは、4段階中の第3階層とされている。
ビルマの軍事政権に対しては、国境なき記者団は17日、サイクロンの被災者に救援物資を与えたZaw Thet Htweさんの解放を要請したという。
国連安保理では19日、女性に対する性的暴行停止決議を採択している。会合では、女性への性的暴力が「武器」として使われ、安全保障上の懸念であると指摘している。ビルマでは、ビルマ軍兵士による性的暴行が頻発しており、アウン・サン・スー・チー氏に対する自宅軟禁とともに「女性に対する想像を絶する蛮行」として、ビルマ軍政を批判しているという。
国連のガンバリ特別顧問は、7月のビルマ訪問を予定しているという。
→ 安保理 女性に対する性的暴行停止決議 (2008-6-20)
→ 人身売買防止への取組み、マは最低ランク脱す (2008-6-18)
→ 「国境なき記者団」、ミャンマー軍事政権のジャーナリスト拘束に抗議 (2008-6-18)
→ 第97回ILO総会閉幕 (2008-6-19)
→ 来月のミャンマー訪問を検討=国連総長顧問 (2008-6-18)