金曜日, 4月 08, 2005

論文に、あるいは科学的解析に、数字が必要なように、マニュアルには、説得力のある具体例が必要である。もちろん、マニュアルは、抽象的なことを論じる場ではない。マニュアルの目的は、使い方の説明である。数字で言えば、100人にそのマニュアルを読ませて、何人の人間が、どれだけの時間内に使えるか、というデータで論じねばならない。ネガティブな印象を与えるようなキーワード、「退屈な」を使うのは、プロの、エキスパートの書いたマニュアルという印象が薄くなる。もし、退屈な作業を、無理に続ける人間がいるとすれば、その人間は、それを回避するだけの能力を持ち合わせないことを意味するからである。その他の重要な要素のひとつに、「安心感を与える」という役目もある。マニュアルを書いた人間が、この製品を使っても大丈夫だ、という信頼感を与えるようでなくてはならない。