ビルマ（ミャンマー）政府は１４日、ノーベル平和賞受賞者のアウン・サン・スー・チー氏を起訴、拘束し、インセイン刑務所に連行したという。スー・チー氏は１９９０年の選挙で圧勝しており、その後、長年の間自宅軟禁下にある。そのため、ビルマ政府に対し、「自宅軟禁期限が切れる２週間前の起訴 軍政がスーチー氏を恐れていることが明白」（ガーディアン紙）と、スー・チー氏が政治犯（思想犯）として軟禁されているという国際的非難がある。
これまで、中曽根弘文外相、クリントン米国務長官、クシュネル仏外相とヤド外務・人権担当相、ブラウン英首相、バン国連事務総長、ストーレ・ノルウェー外相などがスー・チー氏の即時釈放を要求している。オバマ米大統領は、ビルマに対する経済制裁を延長したという。EUは先月にも経済制裁措置を延長している。
中国政府は、ビルマ政府に経済、軍事援助を行っている。中国は、ビルマ国内にレーダー基地と軍港を建設しているという非難がある。クリントン米国務長官は１４日、スー・チー氏の起訴に関し、中国や東南アジア諸国と対応を協議する方針と発表した。インドネシア政府およびシンガポール政府、タイのカシット外相は、ビルマ政府に対し非難を表明している。
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→ スー・チー氏の即時釈放を要求 クリントン米国務長官 (2009-5-15)
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→ ミャンマー国軍
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